【CSCE2026@ラスベガス:M2】学会報告(前編)

こんにちは、M2の木村です。

アメリカ・ラスベガスで開催された国際会議CSCE 2026に、木村・那須・馬場・北村の4名で参加し、それぞれ研究発表を行いました。本記事は前編として、木村と那須の発表をご報告します。

発表①:A Continuous UAV Patrol Method for Rapid Victim Localization Using Wi-Fi Probe Packets(木村)

災害時、がれきの下の被災者の生存率は72時間を境に大きく低下します。そこで、被災者のスマートフォンが発する Wi-Fi プローブパケットを UAV で捉えて位置を推定する手法を研究しています。

先行研究では各測定点で30秒ホバリングする必要があり、1回の捜索に約200分かかっていました。提案手法では UAV を停止させずに飛行させ続け、飛行中に取得したパケットから RSSI に由来する重みを付けた重心として位置を推定します。

50 m × 50 m の障害物環境での実験では、平均誤差 2.1 m 程度という実用的な精度を保ちながら、捜索時間を19分10秒まで短縮できました。

発表②:A Time-of-Day-Aware Empirical Study of AWS Spot Instance Reliability for Short-Running Workloads(那須)

スポットインスタンスは大幅な割引でクラウドを使える一方、需要が高まると中断されます。CI/CD やバッチ処理のような短時間ジョブが途中で止まると、やり直しになってしまいます。

そこで「起動したインスタンスが締切まで生き残る割合」を新たな指標として定義し、4リージョン・3インスタンスタイプで1週間測定しました。

その結果、軽量なインスタンスは時間帯によらず安定していた一方、コンピュート系・GPU 系は現地時刻の深夜帯と午前帯で大きな差が出ることが分かりました。スケジュールに融通の利くジョブなら、流す時刻を変えるだけで中断リスクを下げられます。

国際学会で発表して感じたこと

発表は決して流暢な英語ではありませんでしたが、伝えたいことは伝えられ、質問にも何とか対応することができました。これは現地の方々が、こちらが聞き取れるようにゆっくり話してくださったり、平易な英語に言い換えてくださったりしたおかげです。発表後に写真を撮ろうと声をかけていただくなど、積極的に交流していただけたことも印象に残っています。滅多にできない経験でした。

一方で、他の方の発表を聞き取ることはほとんどできませんでした。自分に向けて配慮された英語は理解できても、フォーマルな場で流れていく英語を聞き取るのはまだまだ難しいというのが率直な実感です。次に向けた課題として持ち帰りたいと思います。

おまけ:ラスベガス滞在記

会場自体がとても有名なホテルで自分たちでは泊まれないようなホテルに宿泊できました。

夜のストリップは想像以上に明るく、街全体が起きているような感覚でした。

食事もアメリカらしさが全開で、Raising Cane’s のチキンフィンガーと、分厚いプライムリブをいただきました。

後編では、馬場・北村の発表をご報告します。

最後に

まずは小板隆浩先生、小比賀亮仁先生、このような貴重な機会をいただき、ありがとうございました。論文の添削から発表準備に至るまで丁寧にご指導いただいたおかげで、国際会議という場に立つことができました。

今後は今回の経験を糧にし、より良い研究に励んでいきたいと思います!