はじめまして、B4の笠井です。
今回は、12月5日・6日に開催されたコンピュータ・システムシンポジウム(ComSys2022)のレポート記事です。
私自身、2回目の学会発表にして初めての対面形式の学会参加に、期待と一抹の不安を感じつつ東京大学柏キャンパスへと赴きました。会場はキャンパス内の柏図書館で、ガラス張りのとても綺麗な図書館でした。今回のプログラムは大きく分けて、特別講演・一般発表・ポスター発表の3セクションで構成されています。
まず、特別講演が始まり、スーパーコンピュータ「富岳」の開発リーダーである石川裕氏をはじめとした著名な先生方の発表など、緊張と緩和のメリハリがある雰囲気にオンライン開催とのギャップを感じました。続く一般発表は、筑波大学や慶應義塾大学の院生などによる発表で、大変興味深い内容でした。主催が情報処理学会のOS研究会ということもあり、OS・ファイルシステム・ストレージシステムに関する発表がほとんどでした。
続いてポスター発表です。今回私が発表したセッションはこちらになります。ポスター発表は、研究内容をA0サイズ1枚の用紙にまとめ、興味を持ってくれた参加者とディスカッションしながら発表する形式です。
発表内容は、「リージョンがAmazon EC2スポットインスタンスの中断率に与える影響についての一考察」と題しまして、クラウドコンピュータを安価かつ安定して利用できる可能性を研究したものです。初めは冗長的な説明をしてしまい多く時間をとってしまいました。しかし、多くの参加者の皆さんに説明しているうちに、無駄を削ぎ落とし、簡潔な説明をすることができるようになりました。
そしてありがたいことに、多くの発表者の皆さんから票を頂き、16件の発表の中から1件だけ選ばれる最優秀ポスター発表賞を受賞いたしました!
今回初めて対面形式の学会に参加してみて、とても刺激を受けました。専門外の方々に説明することの難しさ、他学生の研究レベルの高さを痛感しました。また、学会に参加することで自身の考えがまとまり、課題がよく見えてきました。この経験を糧にして今後も研究に励んでいきたいと思います。