[Interop Tokyo 2025: B4,M2] 参加報告

こんにちは、B4の國領です。
6月10日〜12日にかけて開催された Interop Tokyo 2025に、大西さん、片岡さん、私の3名で参加してきました。

Interopとは

Interop Tokyoはインターネットテクノロジーのイベントです。 1994年の日本初開催以来、毎年国内外から約500の企業・団体が参加し、技術動向とビジネス活用のトレンドを、会場でのデモンストレーションやセミナーを通じてお伝えしてきました。国内のインターネットや技術革新の歴史と共に歩んできたこのInterop Tokyoをご覧いただくことで、インターネット分野のトレンドをいち早く体感いただくことができます。

参加内容

京都大学の廣井先生、諏訪東京理科大学の深谷先生、同志社大学の小比賀先生、北陸先端科学技術大学とNTTコミュニケーションズの篠田先生による共同研究「ARIA」 の説明員としてブースに参加しました。

1日目は小比賀先生、2日目は廣井先生、篠田先生、NTTの宮川先生と夕食をご一緒する機会がありました。皆さまから伺った過去の経験談のお話は非常に刺激的で、学びが多く、とても楽しい時間でした。

会場の様子と印象

展示会全体は、画像処理・デジタルサイネージ・セキュリティ・ネットワークといった分野に関する最新技術が集結しており、体験型のブースが多く、技術の実用性や面白さを体感できる構成でした。

会場ではブースを回る楽しみも充実しており、ノベルティが豊富なのも印象的でした。中でも、抽選・クイズゲーム・射的・ガチャガチャなど、来場者が楽しめる工夫が随所に見られました。

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特に印象的だった技術・展示

IoTセンサー(Tp-Link・情報通信研究機構):
匂いを検知するセンサーが介護分野で活用されているという紹介があり、実用的なIoT機器が次々と登場していることを実感しました。また、IoT機器のパスワードが初期設定になっているケースが多いことから、特定のネットワークにつながっているIoTのパスワードの脆弱性を知らせるシステムなどもありました。

犯罪検知カメラ:
私たちが小板研究室で行っている ヒューマン・イン・ザ・ループ型の犯罪検知とは異なり、閾値(threshold)を設定することで、犯罪/非犯罪の明確な判断を可能にしている点が印象的でした。例えば、家の敷地内外を判定する閾値を定め、それを跨いだ場合にカメラが起動するとか、大学の関係者の顔のホワイトリストをあらかじめ作って置き、ホワイトリスト以外の顔が認識された場合に連絡が行く、という感じでした。

セキュリティ系ブース:
実際にInterop内で実際に使用されているWi-Fiへの攻撃を可視化した展示や、リアルタイムで飛んでいるパケットを解析するブースなど、非常に実践的な内容でした。

画像処理系ブース:(デジタルサイネージ)
通行者に反応して映像がホラー風に変化するお化け屋敷のデモなど(グランプリの作品でした)、技術とエンタメの融合を体感できるブースもあり、新鮮で面白かったです。
また、部屋の四方をパネルで囲んだ没入型の展示もありました。前に立つと、自分がその映像の世界の中を実際に歩いているような感覚になれる展示でした。写真ではなかなか伝わりませんが、グラフィックスの美しさと没入感がすごくて、真ん中に立つとエスカレーターに乗って移動しているような気分になり、平衡感覚を失いそうでした。

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スマートミラー:
大学のアイデア発表の講義でよくアイデアとして挙がっていた「服装を自動で選んでくれる鏡」に似た展示もあり、骨格診断やパーソナルカラー診断を行ってくれるスマートミラーのようなデバイスを見ることができました。

表情分析カメラ:
展示の中に「表情から気持ちを分析してくれるカメラ」がありました。
笑顔だと「幸せ」、目を見開くと「驚き」と判定され、何も表情を作らないと「悲しみ」または「ニュートラル」と表示される結果になり、面白かったです。

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まとめ

技術展示だけでなく、多くの企業や研究機関との接点を持てたことで、企業活動や技術応用に関する知識の幅が広がり、今後のキャリアや研究の方向性にも新たな視点を得ることができた、非常に濃密で楽しく充実した参加となりました。

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